新型iPad発表、名前はそのまんま「新しいiPad」

速報です。
日本時間3月8日午前3時からの講演で、新型のiPadが発表されました。その名も「新しいiPad」、すなわちiMac/Macbook Proなどと同様、今後は3だの4だのと言わなくなったんですね。
もう夜明けも近いので、プレスリリースの内容をざっくりまとめます。
なお、この情報は現時点でapple公式ホームページにも記載されております。正確な情報はそちらからどうぞ。

外観

高さ:241.2mm、幅:185.7mm、厚さ:9/4mm、重量:662g(Wifi+4G)。
一部で予想されていたインターフェースの変更はほとんどなし。ハードウェアのホームボタンも継続です。
僕個人的には、厚みとかどうでも良いんですが、iPad2と比較して若干厚み/重さが増したようですね。

Retinaディスプレイ

9.7インチ、解像度2,048×1,536のディスプレイです。iPadのサイズでフルHDを凌駕する解像度。もはやドットを画面から識別する事はできないでしょうね。これが一番の売りなのかと思います。

新型チップA5X

CPUはA5ベースのデュアルコア。ただし、新型iPadの高解像度に対応する必要もあり、GPUクアッドコアという変則的な設計です。当たり前ですが、デモンストレーションでは「早くてキビキビ」と言ってました。

カメラ

前面/背面2系統のカメラを搭載。背面カメラについては1,080pのHD動画撮影に対応。また、今回のアップデートでカメラ部はiPhone 4Sと同等のものに変更されました。同時発表されたiMovieとともに使用すると、結構すごいことができそうです。個人的には、ここも気になるところ。

iOS5.1、そしてSiri日本語版!!

今回の発表において、本日からDL開始のiOS 5.1にSiri日本語版が搭載される事となりました。現時点での対応機種は不明ですが、おそらく現行のSiri同様の対応、もしくはそれ以上のハードルがあると思います。旧iPadを使っている僕はちょっと残念。

LTE通信

現時点では日本のプレスが行われていないため詳細がわかりませんが、どうやら日本でのLTE対応は中途半端なものになる公算が高いです。Appleの講演では「米国AT&TとVerizonに対応」とのみ発表。日本のモデル名も「Wifi+4G」となっていますが、対応通信方式から見ると日本対応は現時点で未搭載とみるべきかと思われます。

通信キャリア

現時点ではsoftbankのみが公式ホームページに記載されています。随所で期待されていたdocomo/auの対応は、残念ながら現時点ではなさそうです。

バッテリー

いろいろと新機能が搭載されていますが、公称値のバッテリー継続時間はWifiで10時間、Wifi+4Gで9時間、一応現状と同等の継続時間を死守しています。

価格

アメリカでの販売価格はWifi-16GBモデルが$499です。
円高を考慮し、若干値段も調整されているようです。
Wifiモデル
 16GB:42,800円
 32GB:50,800円
 64GB:58,500円
Wifi+4G
 16GB:53,800円
 32GB:61,800円
 64GB:69,800円
なお、この発表に伴い、並行販売されるiPad2の価格も変更となりました。Wifi-16GBが34,800円、Wifi+3G-16GBが45,800円です。

その他ソフトウェア

本発表に合わせ、iWork系のソフトウェアが軒並みアップデートされます。またiOSiPhotoが発表されました。これでiWork系のソフトが全て揃った、もう代替品とは言わせない。そんなメッセージを感じました(というか、実際そんな事を言ってました)。

考察

僕個人的に一番期待していたのがLTEへの対応であったため、少し残念でした。でも思ったよりも早い日本語版Siriの登場はうれしい誤算です。この技術がMacのLion系にもフィードバックされると面白いなあと思ってます。まあ、喫茶店Macにしゃべりかけるかと言われると、それは疑問ですけど。。。
旧型のiPad 3Gを持っている僕としては、様々な新技術に魅力を感じつつもsoftbankが乗り換えキャンペーンで無料乗り換えをやったら検討する」というレベルにとどまります。公式HPを見る限りパーソナルホットスポットの日本導入は見送られる公算が高いですし、4GをうたいながらLTEも搭載されない。そうなると、Macbook Proと並行して携行する意味合いが殆どないんです。apple系のデバイスとして魅力を感じつつ、じきに発表されるであろうiPhone5を携行して我慢するかなあ、という感じですね。
新しくiPadを購入されるのであれば、円高還元価格でもある事だし、まあ買いかもしれません。でも、iPad2では駄目な理由も、もしかするとあまりないかもです。