ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(評価:★★☆)

昨晩、ついつい録画していた「破」を見てしまい、そこに収録されていた前6分も見てしまい、もう居ても立ってもいられずに深夜のレイトショーに出向いてしまいました。
最終回は23:15上映開始にもかかわらず、500シートを擁するスクリーンが超満員。人の事は言えませんが、まあみなさんアレですねぇ。
 
 
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※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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1.評価
おじさんは行く末が不安です
評価:★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
 
2.基本情報

(2012年/カラー/95分)
 
総監督  :庵野秀明
脚本・原作:庵野秀明
声優   :緒方恵美
      林原めぐみ
      宮村優子
      三石琴乃
      坂本真綾
 
(あらすじ)
何の変哲も無い日常。何の代わり映えも無い毎日。そんなある日、自分のアパートに弟がやってきた。久しぶりに会う弟は、ひどく酩酊しているのか、唐突に奇妙な事を話し出す。「明日、世界が終わる」と。
そんな彼の不気味な預言に背筋を凍らせながらも、彼女はそれを聞き流してしまった。
そして、次の日、東京に巨神兵が現れた。。。
 
 
・・・ってこれは、同時上映の話だったわ。
 
3.コメント
書くのもめんどくさいんだけど、映画のレビューをしよう。
抗えない事実として、ヱヴァンゲリヲンは今や、日本を代表するアニメーション作品の1つとなっている。
最初に放映されたテレビ版のラストがトンデモだったせいもあり、庵野秀明は二度に渡り改訂版を出すという、もはや何が本当で何が嘘なのか誰にも分からない状態となっている。今回に至っては、とうとうCMで堂々と「これはアニメではない、ヱヴァである」と言いはじめた。
一旦は順調だと報じられた今作も、気がつけば予定調和に進行が遅れ、公開はとうとう平成24年11月となってしまった。
 
要は、フラグが立ちまくっていたわけだ。
なんとなく予感はあったんだけどね。
 
ストーリーは終始、一見の客どころか、コアなファンまでもおいてきぼりにする展開。
まるで別物のストーリーになっているのはともかくとしても、フラグ立てまくり、新キーワードでまくり、でも、ひとつも答えが出てこない。主人公である碇シンジは、ひたすら「しでかした事」から逃げまくる。いや、逃げまくるというより、何もしない。いや、何もしないと言うより、要らん事ばかりして世界をめちゃくちゃにしていく。
回りの人間がみんな知っている事を、自分がどれだけ大変な事をしでかしたのかを、主人公だけが知らない。超鈍感。そして、よせば良いのに作品が終始その主人公視点で描かれているものだから、主人公だけでなく観客も殆ど何もわからないまま終劇まで引っ張ってしまう。
 
えーと、1つの作品としてまるで完結していない。
これは本当に酷い事だと思う。
たとえ、次回作で全ての伏線に回答が為されたとしても、単体の公開作品として持つべき最低限の「体」というものがあるべきだ。この作品は、それを満たしていない。
 
 
更に、ですよ?
このイヤーな展開は、僕にイヤーなものを思い出させる。
イヤーな予感がする。
出しまくりの謎や設定を全部放り投げて、少年ジャンプの打ち切りみたいに終わったテレビ版と似た空気を、ヒシヒシと感じてしまう。
 
僕の不安は、この言葉に集約される。
「実は、まだどう終わらせるか決まってねえんじゃねえの?テレビ版がそうだったように?」
 
おじさんは、とても心配です。
 
(1)ベスト10
同時上映の「巨神兵東京に現わる」の出来が良かったので、かろうじてワースト1は免れたけど、単体の作品としては、プロメテウスをも抜き去り、まさかのダントツ最下位でございます。
 
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8 ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE- 
9 
10 

 
(2)ワースト3
1 プロメテウス
2 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 
3 ボーン・レガシー

(3)ランク外
  映画 紙兎ロペ