レ・ミゼラブル(評価:★★★★☆)

仕事しなきゃならないけど、感動を忘れないうちに記載しておきたい。
 
 
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※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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1.評価

すごいもん観た
評価:★★★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
 

2.基本情報


(2012年/イギリス/158分)
 
原作:ヴィクトル・ユーゴー
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン
   ラッセル・クロウ
   アン・ハサウェイ
   アマンダ・セイフライド
   アーロン・トベイト
   サマンサ・バークス
 
(あらすじ)
レ・ミゼラブルだから不要でしょう…といいつつ。
時は19世紀初頭。飢えた妹の娘のために、たった1本のパンを盗んだ罪で19年も服役したジャン・ヴァルジャン。ようやく仮出所を手に入れたヴァルジャンだが、刑務所のジャベールは彼に「お前は一生仮出所扱いだ。罪が消える事はない」つ告げる。
身分証明書に呪いをかけられたヴァルジャンは、仮出所の後も職につけず苦悩の毎日を送る。ある日、道端で怯えながら眠っていたヴァルジャンを司祭が迎え入れ、彼を教会に迎え入れてくれたが、恩も忘れ教会から盗みを働き、憲兵に捕まってしまう。
また牢獄に行く運命だったヴァルジャンだったが、司祭は「食器は私が与えたものです」と説明し、彼を放免する。それどころか、さらに日本の銀の燭台も差し出し、ヴァルジャンの耳元でつぶやく「この燭台で、新しい人生を手に入れなさい」
司祭の計らいに改心したヴァルジャンは身分を隠し、その数年の後、とある街の市長となっていた。
 
…あとは観てね。
 

3.コメント

1990年に公開された「プリティーウーマン」の名シーン。
超金持ち役のリチャード・ギアが、コールガール役のジュリア・ロバーツを自家用ジェットでオペラに連れて行く。
リア充なヤサ野郎のリチャード・ギアは、こんな浮いた台詞を吐く。

"People's reactions to opera, the first time they see it, is very dramatic.They either love it or they hate it. If they will love it, they will always love it. If they don't, they may learn to appreciate it, but it will never become part of their soul."

ま、イメージとしてはこんな事言ってる。

オペラを観た人、初めて観た人はとてもドラマチックだと言う。気に入る人もいれば、嫌いになる人もいる。もし気に入れば、一生の友となる。嫌いになれば、君の魂には決して響かない。

で、ジュリア・ロバーツは感動の涙流してて、良かったね、君はレディーだウフフアハハみたいな感じになるわけなんだけど、リチャード・ギアとかジュリア・ロバーツはこの本題には関係がない。
 
関係ないけど、恐らく僕が受けた衝撃のイメージは、極めてジュリア・ロバーツの受けたそれに近いんじゃないかと思う。
 
正直、ミュージカルみたいなものをバカにしていた。タモリじゃないが、歌って踊りながら劇をするなんて、どう考えてもバカげているし、そんなものをわざわざ観に行って、尻の穴がムズムズする思いはしたくない。そう考え、結構好きな奥さんにいくら誘われても一度も観に行かなかった。
 
で、結果としてはそれが幸いしたのだろう。
物語の冒頭から、最期までずっと圧倒されながら過ごした。実に、158分もの間だぜ?
司祭に赦されたヴァルジャンとともに心が洗われ、ファンティーヌとともに無念の涙を流し、マリユスと、そしてヴァルジャンと同じくらいコゼットを慈しみ、それと同時にエポニーヌとともに失恋に苦しみ、そしてジャベールとともに正義の元で苦悩した。
 
ってのは言い過ぎだけどさ。
登場人物の感情の流入が凄過ぎて、完全に心を持って行かれたのは確か。そりゃあもう、圧倒的だった。ミュージカルって芸術の凄さに、映画って芸術の演出力がミックスされた本作の観賞後は、今まで経験した事のないレベルの放心っぷりだった。
 
というわけで、手放しで誉め称えたい。
これは是非観た方が良い作品。
僕も、死ぬまでにあと何度かは観たいと思う。
 
……で、じゃあ改心してこれからミュージカルを観るかと言われれば、「いやー、それは勘弁」って感じ。出会いは衝撃的だったけど、たぶんこれほどの感動は味わえないと思うから。というか、これでお腹いっぱいだから。
はじまってもいなかった僕のミュージカル人生にピリオドを打ったという意味合いにおいて、控えめに星を0.5個分減じます。
 

5.2013年度ランキング(1/31時点)

これだけ手放しで褒めたのだから、もちろん暫定の1位です。
なんとなく今年、これを超える作品は出ないんじゃないかと思う。
って、今年はまだ2作品しか観られてないけど。。。
(1)ベスト10
1 レ・ミゼラブル
2 ONE PIECE FILM Z
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5 
6 
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8 
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10 
 
(2)ワースト3
1 
2  
3 

(3)ランク外