プレーンズ(評価:★★)
前回のゼロ・グラビティが今年最後のはずだったんだけど、大掃除をしているうちになぜだか家族と観に行くことになった。
———————————————————————————
※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
———————————————————————————
1.評価
Disneyはこのレベルじゃ困る
評価:★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
2.基本情報
(2013年/アメリカ/92分)
監督:クレイ・ホール
脚本:ジェフリー・M・ハワード
製作:トレイシー・バルサザー
トニー・コサネラ
キップ・ルイス
製作総指揮:ジョン・ラセター
出演:ダスティー(瑛太)
スキッパー(石田太郎)
チャグ(天田益男)
ドッティ(甲斐田裕子)
エル・チュパカブラ(井上芳雄)
イシャーニ(小林沙苗)
サクラ(仲里依紗)
リップスリンガー(森田順平)
(あらすじ)
農村で暮らす農薬散布機のダスティー。彼にはいつか飛行機レースに出て全世界を回るという大きな夢があった。夢を叶えるため日夜練習に励むダスティーは、大戦の勇者スキッパーの力を借りながら次第にレーサーとしての腕を磨いていくが、大きな問題があった。それは、彼が高所恐怖症である事。
高所恐怖症と戦いながらレースを進めるダスティーは、レーサーとの交流を深め、また攻防を繰り返し、ついに4連覇を狙うリップスリンガーとの最後の戦いに挑む。
3.コメント
自分、飛行機好きです。
カチカチの戦闘機もかっこ良いと思うし、レシプロ機だってかっこ良い。
なにせ、空を飛ぶってのが良い。空はロマンだよな。
カーズのシリーズは息子と観に行っていた上に、今度は大空を飛ぶ飛行機が主人公。ちょっと期待してたのだけど、一方で最近のディズニー映画に見られる物語の煮え切らなさも気にかかっており、少しだけ駄作の覚悟はしていた。
冒頭からノンストップの大空を飛ぶシーンは、とにかくかっこ良かった。
スーパーホーネット!
コルセア!!
はたまた、こんなマニアックなものまで!!!
まあ、この辺りが空を飛ぶ姿は、もう涎びしょびしょでしたよ。
でも、ストーリーがいけない。
悪い奴がわかりやすく悪いのはまだしも、ダスティーが何度はめられてもご都合主義で復活してきたり、ヒロインは欲に目が眩んでダスティーをハメて危うく殺されそうになるし、それでもお咎めは殆どなしで、最後なんだかいい奴になってるし。サイドストーリーなはずのチュパカブラとサクラの恋物語の方が楽しいしし、スキッパーが嘘ついてた意味もわかんないし。
物語って、たとえ子供を相手にしていたとしても、あんまり手を抜いちゃいけないと思うのよね。むしろ、子供を相手にすればこそ、ちゃんと正しさは語らないといけないし、正しくない行いには、きちんと理由をつけなくちゃいけない。そして、それを許すのであれば、きちんと許さないといけない。
この話では、誘惑や自分の弱さに負け、悪事を働いたり嘘をついたりした人達(あ、飛行機か…)が、「なんとなく」許されてしまっているのが、とっても気になった。
たとえ、世界が「なんとなく」で出来上がっているとしても、物語はこのあたりを端折ってはいけない。そう思うのですよね。
4.その他
プレーンズは早くも続編が準備されており、来夏に公開だそうな。
でもさー、それを上映前に流すってのもどうよ?
5.2013年度ランキング(12/27時点)
そんなわけで、その辺りの猛省を促す意味も含め、プレーンズは敢えてワースト1に選びます。
がんばれディズニー。
(1)ベスト10
1 舟を編む
2 パシフィック・リム
3 ゼロ・グラビティ
4 レ・ミゼラブル
5 劇場版銀魂万事屋よ永遠なれ
6 探偵はBARにいる2ススキノ大交差点
7 アイアンマン3
8 オブリビオン
9 G.I.ジョー バック2リベンジ
10 モンスターズ・ユニバーシティ
(2)ワースト3
1 プレーンズ
2
3
(3)ランク外
真夏の方程式、俺はまだ本気出してないだけ、ONE PIECE FILM Z、図書館戦争