今日のほぼ日手帳(2008.01.17)

言葉にできないものは伝わらない。
だけど、言葉になる前段階で、私たちは、想いに想い、考えに考える。
ときにはカタチとなった言葉の完成度より。言葉を生みだす前段階の方が大事で。
その思考の筋道がしっかりした言葉こそ、たとえ未完成でも、
土壇場でカタチが変わっても、最終的に強いんだと私は思う。
<『おとなの小論文教室。』より>

 
この話を見て、昔のことを思い出した。
高校生の時、「自由」だか「人権」だか、そんなのをテーマにした小論文の全国大会みたいのがあって、強制的にクラス全員が参加させられた。その論文で、大したことはなかったが、何らかの賞を受賞した。
帰ってきた原稿用紙を見てびっくり。
意気揚々と、朗々と、切々と語り続けた(実に意気揚々と、朗々と、切々と語っていた)小論文の最後、わざわざ一行開けて書いてある結論に、そこまでのプロセスと真逆の言葉が書いてあったのだ。単なる語尾の選択ミスなんだけれども、とにかく。
それなのに受賞?
その時は、すごくすごく恥ずかしい思いをしながらも、自分の心の中にだけしまい込んだのだけれども、35歳になった今なら、「まーそんなもんだぜ」ってのがよーくわかる。
 
まーそんなもんだぜ。