DTMの昨今

最近、シーケンスソフトを購入した。
 
シーケンスソフトとは、音楽を作り上げるためのソフト。当たり前だけど、昔と比較すると、機能が飛躍的に向上している。
高校生の時代だから、もうかれこれ20年近く前になるけれども、冬休みのバイト代を全弾投入してシーケンスソフトを購入したことがある。
その当時は音源がハードウェアだったので、ソフトと音源がセットで10万くらいした記憶がある。あれはあれで、とても楽しいソフトだった。
一方、この間購入したソフトは1万円ちょっと。昔からあるSinger Song Writerシリーズの廉価版。久しぶりにこの手のソフトに手を出したのだけれども、やはり予想どおり機能が格段に向上しているのに驚いた。
 
まず第一に、音源がソフトウェアでエミュレーションできる。音源を購入する必要がないのは、コスト的に随分助かる。その上、同時出力音数に制限がないのも凄い。現実的に考えれば、100も200も同時に鳴らせば問題が出るのだろうが、昔の最大32和音に比べれば、実現できる表現は格段に広がっている。
次に、ミキサーの機能が充実している。昔は、ボーカルだの生演奏だのと言った外部からの音源については、一旦シーケンスソフトから音源としてテープなんかに出力してから、別途編集しなおす必要があった。
購入したソフトには、外部音源の取り込み機能と編集機能、それにCDへの書き出し機能がついている。贅沢を言わなければ、この一本で楽器作成が可能なわけだ。
それと、これが購入した本来の目的なんだけど、楽譜作成機能が充実しているのが有り難い。昔は印刷機能すらついておらず、譜面作成は別アプリ、その上譜面作成アプリには演奏機能がないのが当たり前だった。結構、本格的な機能が満載していてうれしい。ギターのタブ譜やら、繰り返し系の符号が使用できるのも有り難い。
 
さらに、入力系のインターフェースが充実している。昔は一音ずつマウスでクリッククリックが当たり前だったけど、コードやらギターフレットやら鍵盤からの入力やら、さらには鼻歌での入力まで、簡単に入力するための機能が結構揃っている。とりわけピアノの和音とギターの和音は、一緒のようでわりと違ったりするので、フレット入力はわりと助かっている。
 
最後に、アレンジメント機能が嬉しい。昔はコード展開を明示した上で、アレンジメントしてもらう形式が一般的だったけど、今はコード展開からメロディーラインを自動生成したり、その逆が出来たりと、驚くことが多い。
 
そんなこんなで、わりと眠れない毎晩。早く今の仕事を片付けて、もっと堪能したいものだ。