air

airとは言っても、バンドの話でもなければ、モーグルの話でもない。ましてや地球環境の話でもない。
 
この間、息子の授業参観&学芸会があって、奥さんが仕事を休んで参加した。
学芸会における息子の役割は「くま」。直前にお面が壊れたらしく、修理の後が痛々しかったようだが、台詞はとちらずに無事終了したとのこと。
 
続いて、学年全体の合奏。一部の優秀な児童を除いた他の大多数の児童はピアニカを演奏し、もちろんうちの息子もピアニカを演奏する予定だった。
 
だった?
 
合奏のために二年生全員が舞台の上に並んだ。息子の姿を探すうちの奥さん。90人近くの学年児童の中、たった1人だけピアニカを持たない児童がいる。
 
 
 
 
うちの息子だ。
orz
 
はらはらと奥さんが見守る中、合奏がはじまる。息子は何事もなかったようにエアピアニカ。隣の奥さんが撮影するビデオカメラのスクリーンには、大写しになったエアピアニカ。馬鹿には見えないピアニカなので、当然ながらビデオカメラには映らない。
 
 
奥さんは大層怒って僕に電話してきた。そのことについて、息子によく言って聞かせてくれと。
父親として、「うん、忘れ物は良くないな」とか「誤魔化すのは良くないぜ」とか、適当に注意して電話を切った。
 
 
 
告白しよう。
僕も全くおんなじ経験をしている。エアリコーダー。合奏の日にリコーダーを忘れて、他に忘れた児童たちがテンパって家に連絡を取る最中、1人だけ「まーなくても何とかなるわいね」とダンマリを決め込み本番でエアリコーダーを披露。家に帰ってしこたま母親に怒られた。
 
よく忘れ物をするうちの息子を評して、奥さんが「この子は忘れ物をしても困らないのよ。だから、このまんまじゃ大人になってから苦労するって、教えてやんなきゃ」とため息混じりに言う。
僕も忘れ物ばかりする子供だった。そして、忘れ物をしてもぜんぜん困らなかった。ごめんなさい、僕の血統です。
 
大人になっても忘れ物がひどいけど、大して困らない。だから息子も大丈夫だと思ってる。
 
こんなこと言ったら奥さんに叱られるから、家では絶対言わないけどね。