月並みな感想

いつから柔道はこんなにつまらなくなったのだろう?というのが今回のテーマ。もちろんオリンピックの話題。
 

スポーツマンである以上、国を代表している以上、勝つことは大切な使命の1つである。それは良くわかる。
しかしなんだろうね、あの試合は。あれは僕の知ってる柔道じゃない。ぜんぜんない。矢継ぎ早に繰り返される組み手合戦。ここまでは良い。これはとりわけ軽量級における1つの醍醐味だ。でも、掴まれないことが目的の組み手合戦ってなんだろうね?
驚異的指導が登場した時代、確か両者に出た場合は組みあってから試合再開なんてルールだったような気がするんだけど。今はそういうのもないのね。おかげで死に体の一本なんてのもあんまり見れないし、へたくそなダンスを見ているようで甚だ気分が悪い。
柔ちゃん(蔑称)もずいぶんと衰えていた気がするけど、あの日見た一本らしい一本は、三位決定戦の内股だけだもんな。
あとはみんなラグビー合戦と自分から転ぶなんとか狩り。タックルが好きならラガーシャツ着れば良いのにね。本当の「死合い」だったら、自分から転んだら殺されちゃうぜ。なあ。
 
結局、あれは僕が高校生の時に楽しみな授業だった柔道じゃないんだよね。JYUDOなんだと納得することにしよう。
無差別級もとうになくなった今、楽しみは女子48キロ級と男子60キロ級だけだったんだけど、もういいやー。せいぜいへたくそなダンスを踊ればいい。
 
ちょっと話が脱線するけど、金メダルが最低ラインってきついよな。谷の場合、自分で言ってるからいいけどさ。聞かれてもないのに、毎回自分でキャッチフレーズ作ったりしてさ。花形の女子48キロ級、あのちんちくりんの怪物が君臨したおかげで、日本人市場は焦土と化してると思う。あれはさ、間違いなく100年に一度の逸材だよ。あれが見れたからいいとしようか。
 
念のためエクスキューズしとくと、けなしているほど嫌いじゃないです、谷。奥さんにはしたくないけど。