the dropstoreのボーカルHALくんへの私信

このメッセージは、先日ライブを撮影したバンドの
ボーカルであるHALくんに対する私信です。
私信ですが、
なんとなく自分に言い聞かせているようなメッセージだったので、
ここに掲載します。
 
HALくんへ。
最初に。図々しいのは若者の特権だから、
気にせず図々しくあって良いと思います。
僕もそうだったし。
でも、おじさんというのは往々にしてくどくて説教くさくて、
そして答えを簡単には言ってくれないよ。
その辺も覚悟してください。
 
 
さて、"アウトプットが少ない&間違った方向に進んでいる"
についての詳細でしたね。
 
想像してみてください。
あの日たまたま何かの偶然で渋谷La.mamaにいて、
たまたまthe dropstoreの演奏を聴いて、
なんだか気になってしまった。
そういう人がどういう行動を起こすのか。
 
こたえ。
"大抵の人は、なーんも行動を起こさない。"
 
これはおそらくバンドのメンバーみんなが思っている正解。
事象としてはその見解に間違いはないけど、
表現者の姿勢としては間違っていると思います。
だってこのこたえは、
「どうせ、自分たちの音楽なんて誰も聴いてない」
って表明しているだけで、
「どうしたら聴いてもらえるか」
というアクションには全く繋がらないでしょう。
それこそ、メッセージにあった"諦観"そのものです。
 
だから、表現者としては
"もしかしたら、なにか行動を起こすかもしれない。"
と常に考えておくべきだと思います。
 
 
と、これを前提に回答です。
 

今度はシミュレーションしてみましょう。
The dropstoreが気になった人が何をするか。
 
1.googleで検索する
 →2番目にaudioleafが、
  3番目にofficial websiteが、
  動画にYouTubeの"バグズ"が表示される。
  これは悪くない。
  悪くないどころか、ホームページ制作にも携わる人間として、
  これはかなりうらやましい状態です。
 
2.リンクのうちどれかをクリックして、
 本当にあの日見たdropstoreの情報か確認する
 →どれを確認しても、dropstoreの情報だと思うでしょう。
  これも大丈夫。
 
3.official websiteを訪れる。
 →トップバナーで「感じろ。考えろ。行動しろ。」とメッセージを受ける。
  いいぞいいぞ。
 →「あなたにとって自分とは・・・・・」につづく。
  そうだそうだ。
 
   ↓
 
   ↓
 
・・・って、ここで終わってるのが現状です。残念ながら。
これ以降リンクを辿っても、
あるのはHALくんのツイートとブログだけで、
the dropstoreの情報は出てこない。
 
メッセージも悪くない。
ブログもツイートも、決して悪くない。
決して悪くないどころか、実際、
発言に垣間見える言葉選びのセンスには、
かなり舌を巻いてます。
 
でも、
「感じろ。考えろ。行動しろ。」
「あなたにとって自分とは・・・・・」
に対する回答(もしくはヒント)は出てこない。
 
その回答になりうるのは歌詞。
そして"バンドマン""作詞家"としての発言だと思う。
特に歌詞が大切だし、
表現者なら本来は
歌詞に込めたメッセージで答えて行くべきです。
 
そういった"回答"がないというのが、
「アウトプットが少ない」の意味で、
"回答がなく問いかけだけをしてしまっている"のが、
「間違っている」の意味です。
 
 
勘違いして欲しくないのだけど、
HALくん自身が回答を持っている必要はないです。
回答を持っているなら、
わざわざバンドなんてやる必要ないもんね。
むしろ答えを持たない人があがいて描く歌詞だからこそ、
誰かのヒントになるんだと思うよ。
そして、誰かのヒントになり得た時、
その誰かは、
the dropstoreのファンになるんじゃないでしょうか?
 
 
 
文書なっげ。
そろそろ終わります。
個人的な意見でもあります。
実際にメッセージに共感を覚え、
"回答"としての歌詞が見つからずムズムズしている身としては、
一刻も早く歌詞が発信されることを望みます。