設備投資

コンピュータシステムをなりわいにし、しかも過度に高度なシステム構築を回避していると(なんせ、僕一人しか社員がいないから。できればあんまりリスクは背負いたくない。)、自ずとweb系の仕事が多くなります。いや、web系だって結構大変なんですけど、そこに実装しなくてはならないロジックは、通常のシステム構築の比じゃないですから。
でも、そうなると、そこには別の問題が発生します。


それは成果物にビジュアル性が重視されてくるということ。いわゆる素材の問題です。ネットには大量の素材が転がっていますが、まさかどこかの会社のウェブサイトで使う素材に、著作権のはっきりしないものを使えません。それは違法ですから。タイーホですから。
しかし、その素材を身元のしっかりしたところから購入しようとすれば、そこには当然費用が発生します。この金額は、結構馬鹿になりません。出来合いのものでも1枚5万とか、写真を撮影するとなればカメラマンを雇う必要もあります。この費用は当然、外にもってかれるので、お客さんの財布を無心しながら、自分には一銭も入ってきません。これはつまらない。


で、そこを自分で何とかできないかと画策中です。「お前には商業写真写真が撮れるのか?」と聞かれればプロ宣言できる自信が必ずしもあるわけではありませんが、幸い手元には趣味で揃えた、少しばかり趣味の領域を超えたカメラセットがあります。
ここに今回、スタジオカメラマン(なんちゃってレベル)になるための戦力補強をしようと考えました。


今までの僕のレンズセットは、野鳥撮影を主体としたもの。はっきり言って、webサイトの素材撮影にはほとんど役に立ちません。おまけに持っている標準レンズは、経年劣化と長年の酷使が祟り、最近調子がすこぶる悪い。そして当たり前だけど、それほどの設備投資を許す財力もない。


ところで、レンズの良さは新しさではなく設計で決まる。これが僕の持論です。たとえ30年落ちのレンズであっても、きちんと保管された名作でさえあれば、新品で2万みたいなレンズよりも良いものが撮影できると思っています。
というわけで、ヤフオクと近所のHARD OFFを巡回しました。目当ては標準域の明るいレンズ。それと、できればちょいとプロレベルに見えるレンズ。というのは、「僕は写真も撮影できますよ」という発言に、機材の見た目からも信憑性を出したいから。


とりあえず、大満足とまでは行きませんが、お眼鏡にかなうレンズをゲットしました。
TOKINA AT-X PRO 28-80mm F/2.8。
スペックはこんな感じ。

型番 AT-X280AF PRO
焦点距離 28-80mm
明るさ F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 11群16枚
コーティング 多層膜
最短撮影距離 50cm
ズーム方式 回転式
絞り羽根枚数 9枚
フィルターサイズ 77mm
最大径 84mm
全長 120mm
重量 810g
フード 花形バヨネット
価格(発売時) 102,900円
発売年 1994年

まあ、わかる人には分かるでしょうし、分からない人には全く分からないでしょうが、なんせでかくて重くて大口径です。なんせ、ボディ(Nikon D300)とあわせて1.5kgを超えてきます。腕力が必要です。
でも、ヘリコイドの回転も滑らかだし、AF/MFの切替はワンタッチフォーカスクラッチでらくちんだし、バヨネットはきっちり植毛してあるし、使用感もプロっぽさも申し分ありません。却って、中古の使用感が歴戦の戦士っぽいし。


昨日今日と天気が悪く、まだ試し撮影もできてませんが、そのうち撮影して掲載します。


実はもう一本レンズを買っちゃってますけど。TAMRONの18-200mm。こっちはどちらかと言えばご家庭用に。1本で済ませたい時に持ち歩こうと思ってます。


で、値段の方ですが、二本あわせて30,000円ちょっと。
この値段で、このスペックが得られたのだから、まずまずと思いますよ。