新たな魔法

Takas2007-11-17

徐々に澄み渡りはじめた初冬の都会の週末のプライベートの最後の最高の夜に。
 
全身全霊を、文字通り全身全霊を注ぎ込み、僕は僕の人生を祝福する。過去と現在と未来を結びつける触媒になる。さまざまに散らばった要素を丹念に綿密に繊細に、そして大胆に紡ぎ合わせ、僕が1つであることを何度となく証明する。残されたわずかな時間を無限大に拡張し、その中で幾度となくたわいもないことのように奇跡を起こす。
 
僕がこの地上に生まれてから死ぬまでの間で、もっとも「自分が存在している意味」に近づいた瞬間だった。昨日の深く理不尽な落ち込みも、今となっては大きな潮流だったんだろう。
 
とにかく僕は、新しい魔法の発動に成功した。未来永劫に渡り、この地には記念碑が建てられ、その日が祝われることだろう。