友達の結婚式で何をやったかの顛末について(その1)

友達の結婚式に参列し、ちょっとした出し物をしてきましたので、今日はその報告です。
かなりのトラブルに見舞われ七転八倒しましたが、結果としては成功しました。


あ、今回のエントリーはとても長いですよ。


3月の初め、友達から来た招待状には「一言挨拶を賜われれば幸いです」という小さな紙が入っていました。"結婚式スピーチ頼まれ体質"なんで、あまり驚きはしなかったんですが、正直、「いやいや、ちょっとまいったぜ」という感傷を抱きました。
結婚する友達は、僕の大学時代からの友人。まあ簡単に言えば悪友です。彼のことについて語れば会場を大爆笑させる自信がありましたが、なにぶん「放送コードぎりぎりアウト」な人生をおくっている奴なので、気がついたら新婦側の参列者が沈黙していた・・・なんて事になりかねません。
なにを喋るか考えあぐねていた頃、同じく式に参列する友人から行程を調整するためのメールが来ました。そこで、「あーそうだ、こいつも巻き込もう」と思いつきました。彼は恐らく"結婚式スピーチ頼まれ体質"ではないんですが、度胸があるのと何でもそつなくこなす頼りになる存在です。典型的な"ナンバー2体質"です。「ねえねえ、一緒に歌でも歌おうぜ」と打診してみると、思った通り「別に何でも構わないよ。なんとかなるでしょ」という返事。これで協力者を得る事ができました。


結婚式の期日が迫る間にMacbook proを購入し、iMovieを触ったところで、これに新たなアイデアが追加されます。それは「参列者のメッセージをカラオケのバックに流す」というもの。大変と言えば大変な作業ですが、予めiMovieでひな形のクリップを制作しておけば、当日ミックスダウンすることは時間的にも十分可能と判断しました。これはiMovieの優秀さと、macbook proの画像演算能力の高さを見ての判断です。
今までの僕の認識だと、動画クリップをPCで編集する場合、とりわけ演算が多い映像を編集する場合は、エンコーディングを行わないとまともなプレビューはできあがらない筈だったのですが、iMovie+Macbook proは複雑な演算処理をなんなくリアルタイムでプレビューしてくれます。これならエンコーディング時間を気にせず、直前までビデオ編集ができます。


ただ、その場合は会場のPAさんに操作を一任することが難しくなります。
これを解決してくれたのがiPadのアプリ「Mobile Mouse」です。このアプリは無線LANを経由してMacbook proを遠隔操作できる優れものです。僕はモバイルルータを持っていないのですが、以下の環境を構築することにより、iPad+macbook proiMovieの遠隔操作環境を構築できました。

・Mobile Mouseの有償版を購入(無料版ではescキーなど必要な一部キーが利用できないため)
macbook proを"インターネット共有モード"にし、簡易的なiPadのアクセスポイントに設定する

こういう企画で大切なのは、なんと言っても「飛び道具の豊富さ」です。プロジェクタで投影された画面を、ひな壇にあがった僕が遠隔操作する。ここまでできれば、歌が下手だって、映像編集が稚拙だって、会場の人々は気にしなくなります。事前に友達と綿密に歌の練習ができるわけでもないので、こういう飛び道具は大切だったのです。


会場の皆さんのメッセージは、ビデオメッセージにしてしまうと僕たちの歌と声がかぶってしまいます。それはいただけないので、スチール写真での表現を考えました。
これについては、会場に5冊のスケッチブックと大量のポスカを持ち込み、メッセージを書き込んだスケッチブックを持って写真に写ってもらうことで解決しようということにしました。そうすればメッセージを考えてもらう時間を並行できるし、撮影時間もビデオよりはるかに少なくて済みます。


さて、ひな形も無事制作し、式当日は受付開始の1時間前に式場入り、会場で疎通確認をしました。ここで大問題が発生します。


ここで明日に続きます。ふふふ。