友達の結婚式で何をやったかの顛末について(その2)

昨日の続きです。


式場で発生した大問題。
なんと、macbook proVGA出力を、会場のプロジェクタが認識しないのです。正確には、一旦は信号を拾うのですが、すぐにNo Signalの状態になってしまう。恐らく、リフレッシュレートの認識がmacbook proとプロジェクタの間で相違していたのだろうと思うのですが、根本的な仕様の問題を討論している余裕はありません。10分ぐらいで断念し、急遽DVDを制作する方針に切り替えました。
(この時点で、事前に仕込んだワイアレスで遠隔操作という飛び道具の準備が無駄になりました。これは今後仕事で利用できる試金石と考えていたので、かなり残念でした)
(後日談ですが、恐らくこの問題は僕の接続手順が問題だったのだと思われます。webページで色々と調べた限り、いきなり接続せず、一旦macbook proの電源を切断し、VGAコードを接続してから再起動すれば、うまく認識する可能性は十分にありました。また、ケチってサードパーティー製のVGA変換プラグを購入したことも敗因かもしれません。)

こうなると、一気に問題が増えます。
まず、DVD-Rの持ち合わせがない。しかも、式場は市街地から離れた場所にあります。式場もDVD-Rのストックはないとのこと(うそつけ!と思ったけど、PAは典型的な指示待ちクン、VGAが接続できない時点で思考停止していたので、ゴネても仕方がないしね)。仕方なく協力してくれている友人に、近くのコンビニに走ってもらいました。
そして、なによりも時間の問題。直前まで編集しているつもりだったのに、エンコーディングとDVDラスタライズの時間を考える必要が出てきました。これに最低30分はかかります。そんなわけで急遽式場の方々の撮影時間を前倒しし、会場受付直後から写真撮影を開始するとともに、編集も同時進行することにしました。必要なコマ数は最低30枚。この目処を挙式前にはつけておかないといけない。こちらについてもDVDを購入して帰ってきた友達に写真撮影の半分以上を依頼し、僕が編集に専念できる環境を作ってもらいました。
前日、話をしている中で、友達が結構カメラに凝っていることがわかっていたので、テクニカルな撮影を除き丸投げできるだろうと踏んだのです。
なにせ、彼とは大学時代の2年間ほど"半同棲状態"だったので、このあたりは多くの指示や言葉を重ねなくても「あうんの呼吸」で臨機応変に対応してくれました。きっと、会社でも優秀なんだろうな。


友人の強力なバックアップを得た僕はと言えば、よせば良いのに映像の改造に走ります。当初制作したひな形の原型は、エンコーディング直前にはほとんど別のものに変わっていました。でも、この緊張感がたまらない。そして、こういうタイミングで天から降ってくるアイデアってのは、大抵採用に値する凄いもんなんだよね。


DVDが完成したのがスピーチ開始の15分前。ここで最後の問題。実はスピーチを全く考えていなかったのです。
でもまあ、事前にこれだけの苦労話があるので、こちらはなんとでもなります。友達と「ま、なんとかなるでしょ」と言いながら、食事を食べつつスピーチを考えました。3分前に、隣に座る友達に「途中で振るから、一言しゃべりなよ」と言うと、やはり予想した通り「はいはい、わかった」という返事。やっぱり頼りになるね。


そんなわけで、出来上がったビデオクリップ。
自分で言うのもなんですが、ちょっとびっくりするぐらいステキな仕上がりでした。僕が自然に絞りと露出を調整しておいただけなのに、友達が撮影した写真も満足いくものでした。なにより会場の皆さんが良い表情してんの。こちらで意図的に笑いを浮かばせるような会話をしていたのもありますが、このあたりは結婚した二人の普段の交友関係が最大の功労者なんだろうな。
写真を撮影されることをためらう方もいらっしゃったんですが、そんな方からも上映後に「すごく良かったですね」と喜んでもらえたんで、まあ成功だったんでしょうね。


年齢的にも、友人の結婚式に参列するのも恐らく今回が最後だと思います。協力してくれた友達とも、式が終わった夜、「最後の友人の結婚式に、良い思い出ができたね」と語り合いました。

しかし、せっかくここまでやったんだから、結婚した二人には幸せになってもらわないとね〜。