Keynoteを使う際に注意すること


先日、iPadKeynoteがバージョンアップしましたね。
今回のバージョンアップの目玉は、なんといってもiPhoneiPod touchへの対応開始でしょう。僕にとってはなんとも歯痒いところです。と言うのは、iPad発売と同時にApp Storeで配布を開始したKeynoteに、iPadのみの対応であることを知らずに飛び付き、使えない悔しさから気がついたらiPadmacbook proを購入してしまったので。
でも今更ですが、iPhoneで利用できるとなると、ディスプレイケーブルを持ち歩きプレゼンしたくなる方も増えるのではないかと思います。
今回は、非macユーザがKeynoteを利用する際の注意点をまとめてみます。


Keynoteとは?
その前に、そもそもKeynoteとは何?という方のために。KeynoteとはAppleが販売しているプレゼンテーションソフトです。Microsoft Officeシリーズで言えばPowerpointと同じ位置づけのソフトですね。


◯なんでKeynoteなの?
Powerpointでいいじゃん。まあ、良いと思います。使い慣れたソフトで臨むのも悪くないでしょう。
でも、プレゼンってお客さんのココロを掴むための重要なプロポーズです。プロポーズの場所に居酒屋をセッティングするのと、高級料理店をセッティングするのと、どちらが喜ばれるでしょう?
私自身、居酒屋は嫌いじゃありませんけど、「頑張った感」の演出だって、プロポーズには大事ですよね?
Powerpointは居酒屋、Keynoteは高級料理店。そのぐらいの違いがあります。


◯どの辺が高級料理店?
料理は、素材もさることながら、場の雰囲気も重要です。例えば適切に設定された照明。例えばウェイターの気配り。例えばシェフの腕。プレゼンとなれば、素材を持ち込むのはあなた自身ですから、持ち込んだ素材を如何に美味しそうに見せてくれるか、如何に美味しく調理してくれるか、そういうところも見逃せません。
Keynoteは、その辺の気配りが行き届いています。
例えば、アニメーションの豊富さとクールさは、デモを見ればPowerpointとの違いが一目瞭然です。
↑まあこれについては、最新版のPowerpoint2010は随分とえげつないほどKeynoteの模倣をしているので、同等と言えなくもありませんけど。


ただ、Powerpointが真似できないのは、そのインターフェース。例えば、配置した画像の拡大縮小・回転などは、iPad的に2本指で抑えてピンチしたりひねったりするだけで実現できます。これはMacのトラックパットでも同様です。Keynoteはこの辺りが秀逸で、まさに「直感的な編集」と呼ぶのに相応しいですね。
実際、このソフトを使用するようになってから、プレゼン資料を作成するまでの時間が結構短縮されました。


◯で、注意点は?
幾つかあります。
1.Powerpointからのインポート、Powerpointへのエクスポートは期待できない
いや、できるんですが、フォント環境が違うのと、字揃えの考え方が違うのとが災いし、持ち込み持ち出しを行うと、笑えるぐらいレイアウトが破綻します。特に、Powerpointに一杯テキストを流し込んでいると、Keynoteでは1ページに収まらなくなることもあるので注意が必要です。プレゼン会場にMac/iPadを持ち込めない場合、Powerpointで作成するのが無難です。


2.クリップアートなんてもんはない。
素材は自分で調達してこい、という状態です。アホっぽいですが、素材確保の時間が取れない場合、クリップアートを大量に貼り付けたPowerpointファイルを読み込んできてコピぺ、、、なんてことになりかねません。ただ、Keynoteはwmf形式のクリップ読み込みに対応してますので、これは結構有効な手法であるのも確か。


3.プロジェクターが対応しているとは限らない
これは、ついこの間、僕自身が失敗しました。こいう時に困るのは、大抵の場合、プロジェクターをお借りする先に、Mac利用の経験が無いため、トラブルの解決方法を先方が持ち合わせていないという点です。
泣き寝入りにならないよう、セカンドプランとしてPDFでのプレゼンも覚悟しておきましょう。


とまあ、結構ビビらせるような話題になりましたが、こういったリスクや不便さを補ってあまり有る魅力がKeynoteにはあります。特にiPadKeynoteはわずか1,200円で購入できるので、騙されたと思って購入してみても良いと思います。

でも、iPhone単体で編集するのは、ちょっと厳しいような気もしますけどね〜。


アップルのKeynote紹介ページ。動画見ると結構ビビりますよ。


Keynote(iPad/iPhone/iPod shuffle)を見る。


iWork '09

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