iPadの3G回線の契約解除について真剣にシミュレーションしてみた

あ、あらかじめ断っておきますが、今日は超アレな話題です。僕だけわかりゃいい前提での備忘録なんで、アレな方にも結構アレだと思います。ほんまこつ、すまんこってす。


というわけで本題。
macbook proを購入してからというもの、今年の1月に購入したiPadの利用時間が目に見えて減っている。
またそれと同時期に仕事を外でする機会が増え、macbookが外でもネットに繋がる環境が欲しくなってきた。
そうなると妬ましいのはiPadに搭載されている3G回線。これをmacbookに持ち出す正統な手立ては今のところない。いわゆるJail Breakという荒業もあるのだけれども、仮にもIT業界で生計を立てる身として、ちょっとこれは気が引けるし。


そんなわけで、まるっとハッピーになる方法について考えてみた。


今回は、以下の要件で検討した。

○とにかくmacbook用のモバイル通信環境を手に入れる
iPad本体は存続させる。あまよくば外でも使える手立てを考える。
 →iPadを売り飛ばして損失補てんというシナリオは描かない


以上の要件でツラツラとググったり識者の意見を募ったりした結果、macbookの通信回線として浮上したのは以下の2つだ。

●価格コムからDTIWiMaxプランに申し込む

DTIのモバイルプランは以前から注目していたんだけど、今回調査した結果、価格コムを経由して申し込むと、以下の特典があることが判明。
・端末購入代金無料
・契約月の利用料無料
・契約事務手続無料
・一年後に19,000円のキャッシュバック
webページの額面通りであるなら、1年目の実質費用は月額1,973円とのこと。イニシャルコストの低減とキャッシュバックに支えられた値引きであり、月額費用が低減されているわけではないため、1年後のキャッシュバック後には通常料金になるわけだけれども、乗り換えの費用が低減されるってのは大きい。

●3G回線をSIMフリーWifiルーターに差し込む

これは知り合いの方からアドバイスされた方法。2年契約で購入した僕にとって、iPadの解約をする上での問題点は「更新月以外は解約手数料(9,975円)が徴求されてしまうこと」「解約移行は月々割が利かなくなること」の2点だ。このプランは、そこを見事に回避する。ただ、3G回線というインフラにどれだけの費用がかかり、それがWiMaxと比較しどうなるかかイマイチ見えない。


というわけで、シミュレーションしてみた。
以下のバターンは全て今月にアクションを起こす前提で。

●パターン1:iPadのみ継続運用した場合
このプランは比較検討用。なにせmacbookのデータ通信ができないから。
iPad支払(24ヵ月目まで)

項目 月額
本体分割払(24ヵ月) 3,220
データ定額 4,410
月々割 -1,500
web基本料金 315
支払総額 6,445

iPad支払(25ヵ月目移行)

項目 月額
データ定額 4,410
web基本料金 315
支払総額 4,725

・累計総額

タイミング(経過年月) 累計額
H23.09時点( 9ヵ月目) 58,005
H24.12時点(12ヵ月目) 77,340
H24.09時点(21ヵ月目) 135,345
H24.12時点(24ヵ月目) 154,680
H25.09時点(33ヵ月目) 197,205
H25.12時点(36ヵ月目) 211,380


●パターン2:iPadWiMaxを並行運用した場合
WiMaxだけ買い足すパターン。考えなしに追加すると、どれだけ無駄になるかの検証用。
iPad
 パターン1と同様
WiMax(DTI+価格コム)初期費用

項目 費用
端末購入 0
事務手続 0
支払総額 0

WiMax月額費用

項目 月額
通信費 3,800

※初回月は無料
WiMaxキャッシュバック(12ヵ月目に発生)

項目 月額
キャッシュバック -19,000

・累計総額

タイミング(経過年月) 累計額 プラン1との差額
H23.09時点( 9ヵ月目) 58,005 +0
H24.12時点(12ヵ月目) 88,980 +11,640
H24.09時点(21ヵ月目) 162,905 +27,560
H24.12時点(24ヵ月目) 193,880 +39,200
H25.09時点(33ヵ月目) 271,325 +74,120
H25.12時点(36ヵ月目) 297,140 +85,760


やはり高えorz


●パターン3:いますぐiPadを解約しWiMaxに移行した場合
とにかく「善は急げ」のパターン
iPad解約

項目 費用
事務手数料(更新月以外) 9,975

iPad解約以降24ヵ月目まで

項目 月額
本体分割払(24ヵ月) 3,220

WiMax関連
 パターン2と同様
・累計総額

タイミング(経過年月) 累計額 プラン1との差額
H23.09時点( 9ヵ月目) 67,980 +9,975
H24.12時点(12ヵ月目) 89,280 +11,940
H24.09時点(21ヵ月目) 134,180 -1,165
H24.12時点(24ヵ月目) 155,480 +800
H25.09時点(33ヵ月目) 190,400 -6,805
H25.12時点(36ヵ月目) 202,040 -9,340

iPadの分割が完了する24ヵ月目でほぼトントン、それ以降は回線利用料の差分だけお得感が出てくる。


●パターン4:iPadSIMフリーWifiルータに差し替えた場合
softbankの契約はそのままに、SIMを流用するパターン。回線基本料金に目をつぶる代わりに、月月割を最後まで適用させるとどうなるか。パターン1との最大の相違は、macbookの接続が可能になること。


SIMフリー端末導入費用

項目 費用
端末購入 15,000

・累計総額

タイミング(経過年月) 累計額 プラン1との差額
H23.09時点( 9ヵ月目) 73,005 +15,000
H24.12時点(12ヵ月目) 92,340 +15,000
H24.09時点(21ヵ月目) 150,345 +15,000
H24.12時点(24ヵ月目) 169,680 +15,000
H25.09時点(33ヵ月目) 212,205 +15,000
H25.12時点(36ヵ月目) 226,380 +15,000


当たり前だけど、購入する端末の料金が上乗せされるだけ。要は15,000円の追加投資でmacbookのネット環境を買うイメージだ。


●パターン5:SIMフリーへの差し替えで支払完了までしのぎ、そのタイミングでWiMaxに乗り換えた場合
iPadの値引きを最後まで引っ張ってから、WiMaxに乗り換えるパターン。
WiMax導入およびSIMフリー端末導入
 前掲と同様

タイミング(経過年月) 累計額 プラン1との差額
H23.09時点( 9ヵ月目) 73,005 +15,000
H24.12時点(12ヵ月目) 92,340 +15,000
H24.09時点(21ヵ月目) 150,345 +15,000
H24.12時点(24ヵ月目) 169,680 +15,000
H25.09時点(33ヵ月目) 204,600 +7,395
H25.12時点(36ヵ月目) 197,240 -14,140


最終的には最も大きな費用減となる計算だが、そもそも15か月後にWiMaxの利用料金がどうなってるかってのは、まったくもって未知数なのがネック。


●総括っぽいもの
まず、パターン1と2は論外。
問題はパターン3〜5をどう捉えるかに尽きる。


パターン3のメリットは、これからの月額費用が担保できることと、早々に高速回線を手に入れられること。ただ、月額費用はiPad月賦+WiMaxの併用となるH24.1までの間若干高くなるのがタマにキズ。WiMaxも近々高速規格が出るらしいし、これも悩みの種だ。


パターン4と5は、15,000円の投資で本当の意思決定をH24.1まで先送りにできるのがメリット。情勢が変わって「あ、やっぱり3G残しとこっ」と思った場合も、SIMの差し戻しでロールバックできるのが捨てがたい。購入する端末をWifiルータ専用モデルではなくAndroid端末にすると課程すると、なんか15,000円は気軽に払えるし。


そんなわけで、たぶんSIMフリー版のAndroid端末を購入することになりそうです。情報提供していただいた方、どうもありがとうございました。