近況報告(その3 息子編)

仕事も一段落ついたし、ようやく息子の事も話して良い気分になったし、近況報告その3は息子編。

○息子
基本契約を締結しました。


うちの息子、基本的にいいやつなんですが、両親を悩ませる性向があります。
それは「こまらない」という性向。


・・・あいたた、自分の事を言われているようだ。。。


彼は徹底的にこまらない。宿題を忘れても、それが原因で両親に叱られても。
やりたくない宿題をやる方が、両親や先生に叱られるよりも面倒。
低学年の頃は、宿題を「やらない」ため、両親に言われるまで連絡帳の内容を見せないという対策を取っていた。その頃、僕は遠方に通い、しかもしばしば帰宅難民になるような生活を送っていて、奥さんはフルタイムで働きながら、一人で家庭を切り盛りしているような状態だったので、彼の考案したこの作戦は見事に成功した。
その反面、たまに彼の作戦が見破られた時、ひどく叱られる羽目になり、中学年の頃、彼は新しい作戦を慣行。それは連絡帳の偽造。その手口とは・・・。

・「あっ、いやだなー」という宿題が出る
・でも、連絡帳は毎日先生にチェックされるので、連絡帳を書き、先生に見せた後でおもむろにページをめくり、宿題だけを記載していない連絡帳をでっちあげる
・両親、連絡帳を見て先生のコメントが無い事を彼に確認する
・彼は「先生忙しそうだったから・・・」と説明する
・バカな両親、騙される
・そんな事が2週間ほど続いた後、両親ふと連絡帳の前のページをめくり・・・・
 
           ,, -──- 、._
        .-"´         \.
        :/   _ノ    ヽ、_ ヽ.:
        :/   o゚((●)) ((●))゚oヽ:
      :|       (__人__)    |:  プギャー!!!
      :l        )  (      l:
      :` 、       `ー'     /:
       :, -‐ (_).        /
       :l_j_j_j と)丶─‐┬.''´
          :ヽ   :i |:
             :/  :⊂ノ|:


・・・いやね、完全に両親のせいなんですよ。まんまとこんな手口に引っかかっちゃうわけですから。でも、それを発見した両親の顔がどれだけ紅潮したかって言ったらね、もう「生きててごめんなさい」ってレベルですよ。そんなわけで、当然毎日連絡帳をチェックする運用に変更しました。いや、お恥ずかしい。


で、そんなわけでしばらくは平穏な日々が続いたんですが、高学年になって最近、再び悪い芽が出始めたのです。基本的に困らない性格の彼は、「あっ、連絡帳を見せなければいいんだー」という結論に達してしまいまして。


高学年になると、先生も「連絡帳見せなさーい」みたいな事はしません。大抵の子は言わなくてもしっかりやるし、そうでない子は言ってもやりませんしね。
連絡帳をしっかりチェックするようになってからこの方、僕は結構頻繁に先生にメッセージを書いてました。意思疎通のために必要だってのもありますし、僕と先生自身が連絡帳をチェックするための良いインセンティブになりますので。
2学期に入ってから、それが滞りまして。僕がメッセージを書いた連絡帳が、子供が学校に行った後に学習机を見るとポツーンと置き去りにされていたりする。持って行っても出すのを忘れる。その度に注意するのだけど、一向に見せない。


で、困ったもんだなあと思っていた矢先、子供が学校で頭を打って早退するという事件が起きましてね。しかも修学旅行の3日前、原因は友達同士のいざこざ。当然、重要な連絡のやり取りが行われなければならないタイミングです。僕は息子の怪我の状況、MRIの検査結果、経過観察の状況、相手のお子さんからの電話があった事などなど、連絡帳2ページに渡る大作を書き連ねました。


奴はそれを学習机に放置。


当然説教です。ちゃんと先生に見せることを約束させ、その上で、連絡帳に「息子が連絡帳をランドセルに入れた事を確認せず申し訳ありません云々」という追記。合計3ページを持たせました。


奴は先生に見せず。


    (⌒⌒)
     ii!i!i   ドカーン
    ノ~~~\
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前回のブログを書いた夜、さすがにキレまして、昨日まで息子と一言も会話してませんでした。


で、昨日、息子と話をしまして、その結果基本契約を結んだというわけです。


なんで基本契約かっていうと、息子も(恥ずかしながら)僕たちも、約束した内容を忘れちゃうから。彼がここまで来てしまった原因の多くは、やっぱり両親にあるんだと思うので、これを機に僕たちのやり方も見直そうと思ったのです。


約束を文書に残し、彼が自発的に自分の身の振りを直す事が目的です。条文には以下のようなものを取り込みました。

禁則事項
 →決められたルールは、催促しなくても自発的にやる
  (連絡帳を書くとか、週末に上履きを洗うとか)
 →約束した事は遂行する
  (連絡帳に書かれた宿題はやるとか、
   両親が頼んで了解した手伝いはやるとか)
 →うそをつかない
  (特に、自分がやりたくないことのために、
   うその上塗りをしない)
 →忘れない
  (原因の一つに、忘れっぽさがあるので)

・禁則の具体的な実例
 →これは、彼と僕たちの備忘録として。
  彼自身がこれをチェックシートにできるかなーと。

・成功報酬/罰則
 →今回を契機に、お小遣いの制度を見直し。
  週100円から月末決算のポイント制度に。
  -月初に10ポイントを付与
  -何も問題が無かった日は2ポイント付与
  -問題がある日はポイント付与されず
  -問題1点につき-1ポイント
  -更に、問題を隠すための嘘が発覚した場合、
   マイナスポイントは5倍
  -ポイントのマイナス残高は認めず、
   マイナスになった瞬間に
  「未視聴のテレビ予約を1件削除」
  -上記でも賄えないマイナスは
   -5ポイントに付き一度晩飯を没収
  -月末のポイント残高×50円が来月のお小遣い
  -但し、1,000円を超える金額については
   彼の貯金通帳に振込


いや・・・こんなやり方が正しいのかどうかは分からんのです、正直に言って。
でもやはり、「他人を困らせても困らない」とか、「自分がやりたくない事のために嘘をつく」とかってのは、両親として一介の社会人として、死にものぐるいでも直しておきたい。ともすれ、それは息子のためになるはずだし、ここまで根本的な対策を先延ばしにしてきた僕たちの取れるせめてもの責任ですから。


なんかもっと良い策があったら教えてくださいほんと。


とほほな感じで近況報告を終わります。
立派な大人への道は、立派な親へり道は、険しくそして遠い。