モテキ(評価:★★★★☆)

珍しく仕事が「待ち」の状態になってしまったので、まあ映画でも観るかと軽い気持ちで劇場に赴いたのです。
 
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※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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1.評価
この作品を真の意味で理解できるのは男だけだろう
★★★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
 
2.基本情報

 
(2011年/東宝/118分)
 
監督・脚本:大根仁
出演   :森山未來
      長澤まさみ
      麻生久美子
      仲里依紗
      真木よう子


(Wikipediaより引用)
藤本幸世、31歳。1年前にやってきた“モテキ”の後も幸世は金もなく、夢もなく、恋することも忘れた孤独な日々を送っていた。派遣社員を卒業するべく、一念発起して話題のニュースサイト・ナタリーの面接を受けた幸世は墨田のお情けで入社させてもらい、好きなサブカルの世界で働ける喜びを感じながらライターの仕事を覚えていく。そんな幸世に突然、“セカンド・モテキ”が訪れるが……。


3.コメント
モテキ」は原作も見た事なければテレビドラマも見た事ない。でも久保ミツロウの作品だから、かなりエロいんだろうなあと思って観たのです。その、いわゆるスポーン!としたエロさじゃなくて、男の子の頭の中に渦巻く、ちょっと女の子たちには知られたくない類いのエロさ。そういうのを描かせたら、この人は正真正銘の天才だから。
でも、エロいのは久保ミツロウだけじゃなかった。監督・脚本の大根仁って人、不勉強な僕は今まで全然知らなかったのだけれども、この人はほんまもんの変態だ(もちろん良い意味で)。
オープニングの凝った画作りだとか、劇中にオーバーラップするモノローグだとか、突然カットインする曲だとかなんとか、悉くツボにハマり、最初は笑っていたんだけれども、途中からちょっと笑えなくなった。だって、こんなにコミカルに描かれているのに、妙にリアルだから。


例えば、幸世が美由紀の部屋を訪れるシーンで、ああ・・・美由紀とは恋人になれないんだろうな・・・という雰囲気が漂う中、幸世が真面目な顔をして「一度だけでいいからやりたい」「もう一度だけキスしたい」「何もしないから泊まってってもいい?」、と畳みかけるシーン。後ろの女の子達はくすくす笑ってたけど、あれ全然笑えませんから。全然本気ですから。
まあ、その後「私、幸世くんじゃ成長できない」なんて、すごくリアルでシリアスな決定打を打たれて退散するわけですけど。これだって、後ろの女の子は頭の中で「ヒドいこと言うなあ」とか思ってたかもしれないけど、女子あれ普通に言いますから。全然誰でも言いますから。


そして、本命がうまく行っていない時ほどモテるってのも、男の子にしてみたら、とってもリアルな設定なんじゃないかな。


・・・って、ここには僕の知り合いもたくさん訪れてくれているわけで、あんまりプライベートが透けて見える発言をするべきじゃないんだろうけどね。


しかし、劇中で流れる曲たちときたら、どれもこれも僕の中のサブカルな神経をつっつく曲ばかり。使われ方も恐ろしく狡猾。久しぶりにパンフレットを購入してしまったし、たぶんサントラも買っちゃうと思う。


というわけで、この作品、まさかの今年最高得点に輝きました。さて、キャプテンアメリカや金縛りやはやぶさは、この作品を抜けるのでしょうか?
5.2011年度ランキング(10/11時点)
(1)ベスト10
1 モテキ 
2 カーズ2
3 さや侍
4 SOMEWHERE
5 GANTZ
6 相棒-劇場版2-
7 白夜行
8 GANTZ PERFECT ANSWER
9 パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 
10
 
(2)ワースト3
1 アンダルシア 女神の報復
2 
3

(3)ランク外
    SP革命編